サーフィン

<中級者向け>ツインフィン・フィッシュってどんな板?うまく乗りこなすコツをご紹介!

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ラッキー
ラッキー
ウミヤマくんって普段どんな板に乗ってるの?
ウミヤマくん
ウミヤマくん
けっこうボリュームのあるツインフィンに乗ってるよ。
お気に入りで同じ板を何年も使ってるよ。
ラッキー
ラッキー
でも、ツインフィンってクセがあって乗りにくそうだよね。
ウミヤマくん
ウミヤマくん
たしかにみんなそう言うね。
力任せにターンしようとすると滑ったり、返せなかったりするかもしれないけど。浮力と厚いレイルのおかげで乗り手のミスをカバーしてスピードを維持してくれるところが楽なんだよ。
テイクオフの早さは小波だけじゃなくて、サイズのある波にも有効だと思う。
頭以上の波にも、ゆったりとした気分でクルーズするとうまく乗りこなせるはず。

ツインフィンを乗りこなすコツを記事の最後に追記したよ。

ウミヤマくん
ウミヤマくん
プロサーファーの市東重明さんがツインフィンに乗る姿はとても自然でオシャレ。小波のイメトレに良い感じの動画を見つけたから紹介するね。

ツインフィン・フィッシュの特徴

ツインフィンの写真出典:surfscience

広いノーズエリア

広いノーズエリアは浮力と安定性をもたらし、テイクオフのスピードアップやパワーのないセクションを乗り継ぐことを可能にします。
フィッシュのノーズはロングボードとショートボードの中間のデザインです。

フラットなロッカーと厚いレイル

フィッシュとショートの比較出典:surfscience
ロッカーとはサーフボードの反りのことです。一般的にロッカーが強いボードはターンがしやすく、ロッカーが弱いボードはスピードが早いと言われています。フィッシュはスピードを重視して設計されたボードなのでロッカーが少なく、フラットなセクションでスピードが落ちにくい特徴があります。
厚いレイルはターンの時に反発力を生み、スピードをロスせずに大きなターンを可能にします。
ただ、大きな波やスピードに乗った状態では、コントロールが難しくなります。
フィッシュが小波用とされているのは、このためです。

ボードの短さ

上記の通り、フラットなロッカーと厚いレイルのボードではターンが難しいです。しかし、フィッシュはボードを短くすることで操作性を高めています。一般的なショートボードと比較してフィッシュは10〜15センチ近く短くデザインされています。

テールのデザイン

幅の広いボードでもターンをしやすくしているのがフィッシュテールです。また、ボード中央付近からテールにかけて幅を狭くすることでターンをしやすくしています。
ライディング中にスピードがほしい時は前荷重でノーズ側の広い部分の使い、ターンの際は後ろ荷重でテールの狭い部分を使うことでフィッシュの性能を最大限に活かすことができます。

ツインフィン・クワッドフィン

フィッシュはスピードとルース性のためにツインフィン、クワッドフィンを設定することがほとんどです。
フィンの位置がよりノーズに近くセッティングされると回転性が増しますが、乗り方によってはより滑りやすくなります。
同じボードでもフィンの設定位置やフィンの形状によって全体のバランスが大きく変わります。

まとめ

浮力と幅広のデザインでスピードを得つつ、ボードの短さとテールデザインとフィンのセッティングで操作性を高めるという相反する要素を組み合わせたユニークなデザインだということが分かったと思います。
日本の小波や力のない波に合わせてデザインされたと言っても過言ではありません。
「波の上で早くて、時に安定して、時にルースな」変幻自在なツインフィン・フィッシュボード、一度試してみませんか?

[追記あり]ツインフィンにうまく乗るコツ

動画で紹介した市東さんが別の動画のインタビューでこんなやりとりをしていました。

質問者
質問者
ツインフィンにうまく乗るコツはなんですか?
市東プロ
市東プロ
板をフラット(レイルを入れずに)で回さないことです。
ウミヤマくん
ウミヤマくん
その通りだと思います。
この一言を聞いてすごいなって思いました。
ラッキー
ラッキー
ちょっと何言ってるか分かんないんですけど。
ウミヤマくん
ウミヤマくん
しっかりレイルを入れたままターンをし続けることが重要なんだよ。
ウミヤマくん
ウミヤマくん
特に後足の荷重の仕方にコツがあってうまく伝わるか心配なんだけど
急激にギュッと蹴りこむとテールが滑りやすい。
ジワーーーーー、ジワーーーーーと踏み込むといいよ。
ラッキー
ラッキー
ジュン ジュワー的な?
ウミヤマくん
ウミヤマくん
えーーーとね
それじゃ、別の言い方をすると
ターンの入り口と出口を丁寧に優しくしてみるといいよ。
ラッキー
ラッキー
わかったようでわかんないかも〜
ウミヤマくん
ウミヤマくん
それじゃ、市東重明プロの解説動画を紹介するね。

大きな波やチューブにも乗れる

ウミヤマくん
ウミヤマくん
かなりサイズのある波にも乗れるし、チューブもメイクできるよ。
ラッキー
ラッキー
あれ、ツインフィンとかフィッシュって
大きな波とかチューブには向いてないじゃなかったっけ?
ウミヤマくん
ウミヤマくん
長年乗り込んでいくうちにコツがわかったんだ。
ラッキー
ラッキー
それ、はよ。コツ、カモン!

大きな波や力強いチューブの波に対応するためには

スタンスを微調整する必要があります。

幅が広いボードでパワフルな波に乗る際には

足の置く位置を
波側に置くようにするとコントロールしやすくなります。

ボードと波のイラスト上からの見た目 のコピー

これはロングボーダーが日常的に使うテクニックで
前後だけじゃなく、横方向にもスタンスを変化させるということです。

ファンボード、フィッシュ、ミニシモンズなど幅の広い小波系のボードをパワフルな波で使う場合はボードの中心線上に置くスタンスにこだわらずに、波の状況に応じて、前後左右に足の位置を変えてみると新しい世界が広がります。

参考サイト:SurfScience/The Science of fish surfboards

ABOUT ME
umiyama
中学2年の時に波乗りの魅力に取り憑かれ練習に明け暮れた10代 19歳の時にワーキングホリデーを利用してオーストラリアのトップクラスのサーファーが集まる町(クーランガッタ)でたくさんの刺激を受けながら1年過ごす。 鹿児島市で3年過ごした後に24歳から種子島へ移住。 地元宮崎へ戻ってからは、サーフィン、キャンプなどを楽しみながら自分の好きな海や山のあそびを発信しています。
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