筆者は約1年前に購入したコンパクトデジタルカメラを使ってサーフィン映像、キャンプ動画、家族のイベントなど沢山の動画を作ってきました。
その経験から初心者におすすめのカメラをご紹介します。
できれば機材にお金をかけたくない
有名Youtuberの機材紹介では、20万円以上する高価なカメラとレンズを使ったレビュー動画をよく見ますが、スマホ撮影程度の経験しかない僕はどんなカメラを買えば良いのか分かりませんでした。
スマホで撮影してみた
まずは、スマホのズーム機能を使って
撮影しようとしましたが、さすがに遠すぎて無理がありました。
画像を電子的に拡大しているので画像も荒くなってしまいます。
スマホ用の外付けレンズを試してみた
撮影に使ったのはiPhone6sと外付けの望遠レンズです。
↓以下の3枚はCOOLPIX B500で撮影した画像です
ちゃんと使えるものが欲しかったので
本体がアルミ製のしっかりしたものを選びました。
アマゾンでだいたい2千円くらいです↓
使って見るとスマホでは絶対無理なレベルまで望遠撮影できるので、これでイケるかなっと思ったんですが
取り付け時の調整がシビアで、画像の外側に黒いフチが出たり
光量が不足して画像が暗くなることが気になってしまいました。
やっぱりスマホでは厳しかった
長い時間撮影するとすぐにスマホの容量がいっぱいになって撮影出来なくなるなど、なかなか満足いく映像が撮れませんでした。
何度かこのセットで撮影してみましたが
すぐに限界を感じて、動画専用のカメラの必要性を感じました。
そして、サーフィン撮影をメインに考えて購入したのが
このカメラです。
NIKON COOLPIX B500を購入
一眼レフカメラみたいなサイズ感でちょっとガチ勢っぽいでしょ笑
実はカメラとレンズが一体化しているデジカメなんですよ。
価格は2万ちょっとで買えます。
イマドキ2万円くらいのデジカメなんて買う価値ないと思うかもしれません。
写真も動画もスマホで十分でしょ!
僕もそう思ってました。
なぜかと言うと、、、、
すごく遠くのものがキレイに撮れるんです!
B500で撮影した動画をご紹介
小雨の降る冬の朝のサーフィン映像
早朝は小雨も降っていて、暗かったのでこのカメラで撮れるギリギリの環境でしたが、けっこういい感じで撮れてますよね?
↑動画のスクリーンショットです
この動画の撮影をした時のカメラ位置です↑
たまにくる波で足元が濡れない様に、波打ち際からかなり距離を取っています。
B500は光学40倍ズームが可能ですが
この動画のサーフィン撮影時には、25倍〜35倍程度を使うことが多かったと思います。
地元の海の朝焼けと海岸周辺の様子
以下の3枚は動画のスクリーンショットです。
↑草と背景のボケ感、スマホじゃ撮れないですよね
↑朝日のオレンジ色と草のシルエットがいい雰囲気出してます
↑近くの被写体でもあえて少し離れた場所から望遠撮影すると背景がボケやすいです
上級者の方からすると解像度や色の表現などに注文がつくかと思いますが
僕自身は満足しているし、たぶん一般の視聴者の方には値段が10倍以上する高級カメラとの区別がつきにくいと思います。
椎葉順さん飛びまくり プロサーファーを撮ればこのクオリティ!!
動画編集はダビンチリゾルブ16
編集ソフトのダビンチリゾルブはすごいですよ!
なにがいいか説明すると恐ろしく長くなるので興味がある方は、一度試してみてください。
ダビンチリゾルブ16のダウンロードはこちら
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve/
動画編集ソフトといえば、AdobeのプレミアとかAppleのファイナルカットが有名ですが3万円以上します。
ダビンチリゾルブはダウンロード無料です
それだけで、ありがとうございます!なんですが動画のカット、色味の調整、音の調整、テロップ挿入などはもちろんできます。
そのうえ、映画製作に使用されるほど高度な編集も可能なこのソフトのおかげで僕が撮影した映像も、いい感じにまとまってるんです。
光学何倍とか、ダイナミックズームって何のこと?
ちなみに光学何倍と言う表現は
カメラのレンズで拡大できる倍率のことです。
それに対して電子ズームは、撮影した画像を電子的に拡大しているため、画質が悪くなります。
カメラを選ぶときに「光学〇倍ダイナミックズーム●●倍!」みたいな文句を見ることがあるかもしれませんが、画質の劣化なく拡大できる倍率を知りたい時は光学○倍という表示を確認してください。
カメラの世界では、どれだけ望遠撮影できるかをセンサーサイズ35mm換算で焦点距離600mmのような表現が多いのですが、この記事は初心者向けとしているので、できるだけ光学何倍の様なイメージしやすい表現にしておきますね。
筆者がNIKON COOLPIX B500を選んだワケ
コンパクトなのに望遠撮影ができて、安い!
サーフィンの撮影には、望遠レンズが必要です。
ミラーレス一眼レフなどのカメラ本体を買って、標準レンズ、望遠レンズ、サーフィン撮影用の超望遠レンズなどを買うと20万円を超えてしまいます。また、湿気や砂埃がたくさんある状況で、そんな高級なカメラを使うのはとても気を使います。
そういった意味では、比較的低価格でレンズ交換なしで望遠撮影できるB500はとても使いやすいんです。
手ぶれ補正もいい感じ
遠くのものを手持ちで撮影する時に効果を発揮してくれます。通常望遠撮影では、手ブレの影響が大きくなりますが、丁寧に撮影すれば動画もきれいに撮れます。
カメラより三脚と雲台にお金かけてます
上で紹介したサーフィン動画では、ビデオ雲台と三脚を使用しました。
動画撮影にはビデオ雲台の使用をお勧めします。
↓オイルが封入されているため滑らかに動きます。
海岸やキャンプなど移動することが多いので、トラベル三脚言われるサイズのものを選びました。
↓初めはもっと安いものを買うつもりでしたが、初心者ほど三脚はしっかりしたものを買うべきだと思います。
上で紹介した朝日と海岸の風景動画では、一脚と手持ちで撮影しました。
↓数秒程度のカットをたくさん撮影するような時には一脚でテンポよく撮影していきます。
単三電池4本で動く エネループも使える!
COOLPIX シリーズで唯一 B500は単三電池で動きます。
出先で急にバッテリーが必要になっても単三電池ならコンビニで買うこともできますし
筆者が普段から使っているエネループの単三電池が使えるのでバッテリーを改めて買う必要もありませんでした。
サーフィンの撮影や子供の運動会で数時間動画撮影をして、電池切れで撮影できなくなったことはありません。
実際一日中撮るなんてことは、年に数回あればいい方だと思います。
その時には、100均で予備を買っておけばいいでしょう。
バッテリーの心配をしなくていいのは、快適です。
使ってみてわかったイマイチなところ
暗い場所では、使えない
このカメラが安くて、コンパクトなのに望遠撮影が可能なのには理由があります。
センサーとはカメラがレンズから光を受ける最も重要な部分です。
このセンサーのサイズがスマホと同じ1/2.3型と呼ばれる大きさですが
メリットとしては
・小さなレンズで高倍率が可能
・価格が安い
デメリットは
・光を受け取る量が少ないので、暗い環境では画質が悪い
・光量の不足を補うためにシャッタースピードが長くなる
→暗い環境では、ブレやすい
・背景ボケが少ない
これらは室内での撮影
例えば結婚式やレストランなどでの撮影では致命的な欠点です。
画質の差を見分けるのは難しい
もちろん、性能の差はセンサーサイズだけでは無いですが10倍近い価格差が写真に出るのか
そして、写真、動画を見せる相手がそれを見分けることが出来るのかが問題だと思います。
僕にとっては、細かな画質は気にならない部分なので
ブレのない画像を撮るための機材にお金をかけることにしました。
B500と上位機種の違い
上位機種はこんなかんじ
↓5万円くらいで光学83倍ズームを実現
↓P900が進化して生まれ変わったP950の価格は10万円くらい
↓123倍という超望遠撮影が可能なP1000 未知の世界を体験してみたい気もする
さらなる望遠機能
光学40倍ズームのおかげで波打ち際ギリギリに立たなくてもサーファーを捉えることができます。
ただ、より遠い場所での撮影ではもう少し寄れたらと思うこともあります。
上位機種のP900、P950は光学83倍ズームが可能です。
83倍ズームが肉眼では確認できないくらい遠いところも撮影できそうです。
P1000は125倍という圧倒的な望遠性能なんですが、カメラ自体がかなり大きいのがネックですね。
4K撮影
上位機種は4K撮影が可能です。
YouTubeに投稿する用途ではフルハイビジョンでも大丈夫なんですが
4K撮影ができれば画像の一部を拡大するような編集に対応できるようになります。
RAW撮影
動画編集ソフトを使用して色味の調整をしていますが、RAW撮影することにより編集時の色の表現が豊かになるらしいので試してみたいところです。
バリアングルモニター
最近アウトドアギアの紹介動画などで自撮り撮影をしてみたいと思っているのですが、自分の写り具合を確認できるとなお良いですね。
外部マイク入力端子
キャンプ動画を撮影する時など環境音をキレイに撮りたいんですが、カメラの内蔵マイクでいい音を収録するのは困難です。
外部マイクを接続できる端子があれば、高音質で撮影できるようになります。
望遠時にピントが外れる
これは波の間を動くサーファーを撮影するという状況のせいかもしれませんが、動く被写体を追いかけるうちにオートフォーカスがずれてしまってピントが合わなくなってしまうことがあります。
ライディングの途中でフォーカスが合わなくなってボツになってしまうことが頻発したので、今は撮影開始時のフォーカスを維持するAF−S モードで撮影しています。
上位機種では、フォーカスの精度が高くなっているようです。
上位機種のP950はサーフィン撮影に最適
現在筆者が使用しているB500は光学40倍の望遠撮影が可能ですが、かなり離れた場所からでも撮影できているのでP900の光学83倍ズームは十分すぎる性能といえます。
手ブレ補正もさらに進化、マニュアルフォーカスも可能となり、より快適な望遠撮影が楽しめます。
NIKON COOLPIX P950は2020年2月7日に発売されます。
B500はコスパが高いので初心者にオススメのカメラですが
よりキレイに映像を残したい方には断然P950がオススメです。