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手のひらサイズの焚き火台で楽しむミニ焚き火の世界 [実践レビュー]ファイヤーボックスナノで焚き火はどうなの?

FIREBOX NANO は超軽量の折りたたみ式焚き火台
焚き火台として人気の高いFIREBOXのミニサイズ版です。
筆者はチタン製のファイヤーボックスナノとステンレス製の専用ケース X-CASEを愛用しています。

firebox-nano

アルコールストーブの五徳としても使いやすいので、ソロキャンプには必ず持っていくようにしています。
アルストとナノ

アルストとウミヤマ
ソロキャンプ好きウミヤマがオススメしたいアルコールストーブの魅力 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ...

ファイヤーボックスナノを使った焚き火のコツをご紹介

ファイヤーボックスナノは小さいながらもよく考えられたデザインで燃焼効率が良い。
そのため、無風時に乾燥した枝を使えば適当にやっても焚き火は上手くいきます。
ただ、風が強かったり枝が湿っていると、上手くいかないこともありました。
条件が悪い中でも使えるように試行錯誤した焚き火のコツを共有します。

500ccなら10分で沸騰

ファイヤーボックスナノは小さいながらも強い火力を維持します。
風防ありだったら500ccの水を10分くらいで沸騰してさせます。

ひがふっかつしたところ

ファイヤーボックスナノは焚き火台としてどうなの?

良い所

組み立て片付けが簡単
超軽量
アルコールストーブの五徳として使いやすい
ゴトク、脚部が動くので大小様々な鍋が使える

悪い所

条件が悪い場合、焚き火が難しい
燃焼室が小さい

ファイヤーボックスナノを展開した状態。
fireboxnano from above

基本の形ですが、このままだと焚き火をするには都合が悪い点がいくつかあります。

燃焼室が小さい

・湿度の高い日本では、湿った枝を使って焚き火をする場面が多く、燃焼室で枝を乾燥させる時間が必要になる
・燃焼室の大きさは携帯性、重さなどとトレードオフの関係ですが、やはり燃焼室が小さいことで焚き火が難しい
・灰の排出がされず、酸欠になる

思い切って底はなくす! フロアレスモードを提案

Firebox nano の開発者スティーブさんがYOUTUBEにアップしているスウェディッシュトーチモードを紹介します。
太めの薪を切りそろえて、底を上げたファイヤーボックスナノに詰めて長時間の調理を可能にしています。


筆者はこのスウェディッシュトーチモードで焚き火をすることも考えたのですが
きれいに薪のサイズをそろえることが、現場では手間だと考えました。

燃焼室の小ささと灰の排出が悪い問題を解決する方法として底板を跳ね上げた状態で焚き火をしてみたところ
燃焼効率が良くなり、格段に扱いやすくなりました。

ふろあれすじめんのなの
付属のナノスティックを1本横から通して底板を跳ね上げつつ、勝手に畳まれてしまわないようにサポートする役割しています。

フロアレス

ファイヤーボックス X-CASEがあるとさらに安定する

ファイヤーボックスのX−CASEには、脚を固定するミゾがあるので安定性が高くなります。
また、灰受けとしても機能するので後片付けがしやすくなります。

Firebox(ファイヤーボックス)X-Case Kitエックスケースキット(ナノストーブ)(灰受け)(収納ケース)(ストーブ置き)

湿った薪で火を起こすならアップサイドダウンファイヤーがオススメ

アップサイドダウン ファイヤーは焚き火の組み方の名前。
太い薪を下にして、上から火をつけていきます。
一般的な焚き火のイメージと上下逆さまなのでアップサイドダウンなんですね。

燃焼室が小さいので火が大きくなってから太目の薪を入れても、燃焼室が小さいのですぐに消えてしまいがち
先にある程度太目の薪を配置しておいて、その上で焚き火をして太目の薪に火を移していく方法が効果的。

あっぷさいどだうん
出典:Making an Upside Down Fire – the Tasmanian Edition

バイオライト スティックスナッパー

火がついたら、近くに落ちている枝を入れて火をつけるだけなんですが
ずっと小枝を入れ続けるのは大変です。
徐々に太めの枝を増やしていくのがセオリーですが、枝を短くそろえるのは意外と大変です。

枝を短く揃えるのに便利なのがバイオライトのスティックスナッパーです。

バイオライト BioLite スティックスナッパー 1824241 [キャンプ ストーブ]

スナッパーてもち

スティックスナッパーに枝を通します。
すなっぱーとえだ

しっかり握るとポキっと折れます。
えだおったとこ

この太さの枝を短く揃えようとすると素手で折る大変です。
えだのだんめん

折った太めの枝を立てて入れます。
立てて入れたほうが火力の立ち上がりが良く燃料が湿っているときは特に効果的です。

えだいれるとこ

えだのだんめん
刃物を使わず子供にも安全!薪づくりの作業効率アップ! バイオライトのスティックスナッパー ほとんどの方がナニコレ?っていう商品だと思いますが モンベルの公式サイトでも取り扱われている 焚き火をする時に使う小枝を折る道具...

着火剤を利用して、火をつける

着火の仕方にもこだわる時もまれにありますが
雨の後や海岸など条件が悪いことのほうが多いので
普段は着火剤(ジェル)を少量追加してマッチで点火するようにしています。

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ジェル燃料は小分けボトルを利用すると携帯に便利

ジェル燃料を小分けボトルに入れるとすごく使いやすい。
片手で扱えて、必要な量を簡単に取り出すことが出来ます。

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えだいれたとこ

ジェル燃料を少量落として、マッチで着火。

まっちでちゃっか

着火剤のお陰で小枝がすぐ燃え始めました。

もえはじめたなの

太めの枝も燃え始めたので鍋を置きます。

なべおおくところ

燃料が少なくなってきたので、枝を追加します。

底がある状態では、後半灰が溜まって酸欠になりやすく新しい枝を追加すると急に消えてしまうこともあるので
枝を追加するタイミングがシビアです。

写真の通り底を外していれば、灰が詰まって酸欠になることはありません。
空気の供給が豊富なので、熾き火の上に枝を追加すれば、すぐに炎が復活します。

おきびになったとこ

アルコール綿も着火剤として優秀

アルコール綿は手軽に使えて、コンパクトなので常に道具に忍ばせています。
ただし、見た目がコンドームと間違われやすいので、取り扱い注意です。
アルコール綿=着火剤 という風に考える人はそういません。
キャンプなど同行者がいる場合、ほぼ100%勘違いされるので先に着火剤だと言うようにしてます。

風防はかなり重要

今回は風がある中で風防なしでテストしてみましたが、風防があればかなり時間短縮することができます。
特にアルコールストーブを利用する場合は、風の影響を受けやすいので風防は必須です。

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筆者のお気に入りの焚き火道具の紹介

地面なの
①ファイヤーボックス ナノ(ナノスティック2本付属)
②X-CASE(別売りのハードケース)
③フレイムガード(別売りの熱よけ、風防)
④小さいトング(薬味用のミニサイズ)
⑤3Mのサビ落としパッド(使用後のスス落とし)
⑥マッチ
(以下の道具は写真に写っていません)
⑦着火剤 ジェルタイプ
⑧バイオライト スティックスナッパー(枝を折る道具)
⑨ケトル スノーピーク ケトルno.1

ファイヤーボックス ナノを使うのに向いているのはこんな人

必要最小限の小さな焚き火を好む方
焚き火をすること自体が楽しい方
ファイヤーボックスの様な展開するギミック好きな方
アルコール、ガスストーブなど他の熱源を併用できる方

ファイヤーボックスに何を求めるか

一言でキャンプと言っても
ブッシュクラフト要素を楽しむソロキャンプから
非日常を味わいながら、快適さも求めるグランピングまで

最近は様々スタイルがありますよね。

ファイヤーボックスに何を求めるか
というところが大事だと思います。

どんな状況で力を発揮してくれて
どんな状況には適さないのか分かったうえで使うことで
ストレスなく使うことが出来ると思います。

外コーヒーのスタイルも人それぞれ

コーヒーを外で飲むという目的を果たすためにいくつかの方法が考えられます。

・着火剤、ライターを使わずに原始的な道具で火をおこして、現地で豆を挽いてコーヒーを淹れる。
・アルコールストーブで沸かしたお湯で、使い捨てのドリップコーヒーを淹れる。
・ガスストーブで沸かしたお湯で、インスタントコーヒーを淹れる。
・家でアツアツのコーヒーを水筒に入れて現地で飲む。
・コンビニで100円のコーヒー買って飲む。

ウミヤマくん
ウミヤマくん
実は筆者これ全部やります。
どれが王道とか邪道とかそんなことは気にせず
やりたいように楽しめばいいと思います。

筆者の焚き火スタイルは

人によって、着火方法にこだわったり
焚き火台にこだわったり
楽しみたい部分が違うと思います。
僕の場合は

お気に入りの道具を使って

焚き火の準備を始めて15分くらいで
最小限の薪と手間でお湯を沸かしたい。

そして、あっという間に撤収して
焚き火の痕跡を残さない。

のが好きです。

ウミヤマくん
ウミヤマくん
1人で勝手に
あっという間に焚き火で湯沸しチャレンジ!!
とかテーマを考えて、その日ごとに焚き火楽しんでいます。
ABOUT ME
umiyama
中学2年の時に波乗りの魅力に取り憑かれ練習に明け暮れた10代 19歳の時にワーキングホリデーを利用してオーストラリアのトップクラスのサーファーが集まる町(クーランガッタ)でたくさんの刺激を受けながら1年過ごす。 鹿児島市で3年過ごした後に24歳から種子島へ移住。 地元宮崎へ戻ってからは、サーフィン、キャンプなどを楽しみながら自分の好きな海や山のあそびを発信しています。
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